浄化槽とは、汚水を浄化し、衛生的に安全な水質を確保すること、および水域の汚濁を抑制
することを目的をして設置される施設である。生物による汚濁物質の分解、化学的反応による
凝集、物理的反応による沈殿などからなっている。
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下記に見られるのが一般住宅の浄化槽工事の見本です。
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着工前 事前調査として、浄化槽の設置場所は、現地確認の際に、設置先敷地内周辺家屋および放流先を十分に調査し、浄化槽の性能や維持管理作業に支障のない位置に設けるように配慮する。また、設置場所の選定が適切でない場合が多い。すなわち、敷地面積が狭いため、設備全般に無理な配列を行うことにより維持管理が行えない例が多い。計画段階では、下記の事項を配慮する。 1、 流入汚水管の延長距離が距離ができるだけ長くならないように浄化槽を設置する。 2、 車庫、物置、その他建築物内の設置は避ける。 3、 放流先がない場所、水がたまりやすい場所など、浄化槽を設置する場所として適当でないところは、できるだけ避ける必要がある。 4、 中庭あるいは作業所内など、バキューム車による清掃作業ができない場所に設置してはならない。 |
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床掘完成 地上設置する浄化槽を除いて、ほとんどの浄化槽は地下に埋設する。掘削には、手掘りと機械掘りとがあるが、ほとんどの場合、バックホウなどの機械を用いた機械掘りが行われている。掘削における注意点は、次のとおりである。 1、 作業開始前、現場の周囲の点検、危険余地などの安全管理に勤める。 2、 掘削現場周囲に安全標識などを設置する。 3、 地下埋設物がある場合には、注意して安全な処置をとる。 4、 堀すぎないよう掘削深度に注意する。 5、 土砂の運搬によるこぼれ・飛散あるいは排水による泥土の流出防止に努め必要に応じ清掃及び水洗いを行うこと。 6、 根切平均深さ=(槽本体の高さ)+(定版高さ0,26m)+(嵩上げ高さ0,27+0,025m) |
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基礎工事 基礎工事は、割栗石地業、目潰し砂利地業および捨てコンクリートに分けられる。 1、 地盤を強固にするため割栗石を敷いて、突き固める。 2、 割栗石の隙間に目こぼし用の砂利を敷き詰め、さらに突き固める、割栗石の厚みは、一般的に100〜150mmであるが、浄化槽の規模によって異なるので、施工要領書や施工図などを確認して所定の厚みとする。 3、 地盤の状況に応じて基礎の沈下又は変形が生じないように行う。 4、 許容応力度の小さい地盤では、くい打ち工事などの地盤の補強工事が必要となる。 5、 定版鉄筋=D13ー200@シングル |
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定版コンクリート工事 浄化槽本体を容易に水平に設置できるように、また、上部の荷重を伝えるために定版コンクリートを打設する。 定版コンクリートの工事の注意点は、次のとおりである。 1、 基礎ベースは浄化槽が2層以上になる場合、一体構造とする。 2、 鉄筋と型枠、鉄筋と捨てコンクリートの間隔は、所定の寸法だけあける。 3、 打ち込み終了時から硬化するまでの間、急激な乾燥や温度変化、変動などを受けないように養生する。
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支柱工事 1、車等重量物が載る場合支柱工事を施す。 2、支柱は径200mm4本とする。 3、配筋の仕様は、構造図、配筋図に従う。 |
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材料搬入 1、品番・機種・メーカー名を確認する。 2、外観に傷及び損傷がないか確認する。 3、浄化槽本体には、吊り上げ用のフックが設けられ ているものと、槽本体の底にワイヤーロープを掛 けるものがある。メーカーによってかけかたが異 なるので、事前に良く調べておく必要がある。 |
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据え付け工事 石などを落とさないように、静かに本体を吊り降ろす。本体をゆすって水平を出し、流入管底や放流間底のレベルを確かめて、水平の確認は、それぞれの仕様書に従う。 浄化槽本体の据え付けにおける注意点は、次のとおりである。 1、 据え付け前に内部設備および機器類の確認を行う。 2、 クレーンなどの機会の設置は、地盤の強度を十分考慮して決定する。 3、 浄化槽本体を降ろす前に、コンクリート上に異物がないことを確認する、プラスチック製は、面圧には強いが、尖圧には弱い性質を持っている。 4、 流入および放流管の方向や設置位置を確認しながら行う。 5、 据え付け後、再度、内部設備および機器類の確認を行う。 |
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水張り 槽内部に以上のないことを確認後、次の目的で水張 りを行う。 1、槽全体を安定させ、埋め戻し時に槽の位置がず れたり、水平が狂うことを防止する。 2、埋め戻しの際の土圧による本体及び内部設備の 変形を防止する。 3、水張り時に、水準目安線から水平を確認する。 4、槽からの漏水がないことを確認する。漏水が認め られた場合には補修を行う。補修は、なお、水張 りによって槽が歪み、締め付け金具が緩むことが あるので、その場合は増し締めする必要がある。 |
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埋め戻し工事 埋め戻しは、水張り試験を行い、漏水の有無を確認した後に行う。埋め戻し工事の注意点は、次のとおりである。 1、 埋め戻し前に、本体の開口部から土砂が入らないように蓋などで開口部を覆う。また、埋め戻しの土砂で槽外部の配管類を損傷しないよう固定するなどの養生を行う。 2、 掘削土が良質の場合は、埋め戻し土として使用してもよいが、良質でない場合は、良質の土で埋め戻す。 3、 埋め戻しは、途中で何度も水をまき、水締めを行って埋め戻し土の内部に空間がないようにする。FRP製の浄化槽は、本体の中央部が膨らんだ形状のものが多いので、まず下半分を完全に水締めして突き固める。同様にして、上半分の埋め戻しを行う。 4、 埋め戻し途中(流入管、放流管のレベル)で配管の接続を行い、さらに埋め戻す際に、槽外部の配管類を損傷しないにする。 |
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嵩上げ工事 1、嵩上げの高さは、設置後の保守点検、清掃のし やすさを考慮して最大30cm以上とする。 2、槽上部の開口部が嵩上げされている場合には、 バルブなどの操作や薬剤の補充が確実かつ容 易に行えるか、また、層内の外観(スカムの発生 状況、接触ばっ気層の水流、移流管など)が目視 で点検できるか確認する。 3、嵩上げが30cm以上となる場合は、ピットを設け る必要性があるが、維持管理が容易に行えるだ けの空間が確保されているか、排水対策が実施 されているかを確認する。 4、浄化槽本体までの流入管渠が長いと勾配を確保 するために層を深埋めする場合がある。その際、 マンホール蓋と本体との間にマンホールカラーを 用いて、マンホールの嵩上げを行うことになる。 |
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上部スラブ鉄筋 1、鉄筋13D−200@シングル 2、マンホール開口部には周囲に補強鉄筋を配する 3、マンホールなどの開口部の周囲には、補強筋を 入れる。 |
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支柱コンクリート工事 1、隅々までコンクリートが埋まるようにていねいに 施工する。 2、バイブレター等を用いて施工する。 |
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上部スラブコンクリート工事 1、埋め戻し土の突き固めが十分行われ、地盤が安 定したことを確かめた後に行う。 2、槽本体の立上り部分に蓋の枠を取り付けた後、 異物が入らないように、また、蓋の枠が変形しな いように蓋をかぶせる。 3、鋳鉄製のマンホールなどを使用する場合は、型 枠をマンホール枠に合わせる。 4、マンホールなどの開口部の周囲には、補強筋を 入れる。 5、マンホールや点検口蓋の枠は、雨水勾配に合わ せて仕上げる。 |
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完成 浄化槽本体部分 |
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完成 ブロアー部分 |
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