翔陽設備有限会社

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一般家庭下水道水洗化工事

「下水道は雨水の排除による浸水の防除、汚水の速やかな排除や、くみ取り便所の水洗化による生活環境の改善及び公共水域の水質保全という役割を有している。
排水設備はその土地の下水を公共下水道に流入させる為に必要な排水管、排水きょ、その他の排水設備と規定されており、公共下水道の排水区域内の土地の所有者、使用者、又は占有者が設置しなければならないものである。」

一般住宅の宅内下水道排水設備工事の一例をご紹介いたします。

配管施工状況(トイレが出来るまで)

①測量

  • あらかじめ建物を出る排水管の深さ、最終桝(起点)・取付管・の深さ、距離などについてレベル等を用いて調査する。
  • 地盤高、埋設物等の調査を行なう。
  • 調査完了後、設計高(掘削深度)を決定する。

②カッター工

※建物等に損傷を与えないようにダイヤモンドカッターを用いてコンクリートに線を入れる。

③はつり工事

※電動ピック等を用いて躯体・建物を損傷しないように、埋設物に気を付けて丁寧に、はつる。

④掘削工

  • 掘削方法は手掘りと機械掘りとがある。ここでは掘削幅が、狭い為、手堀りとしています。
  • 地下埋設物がある場合には、注意して安全な処置を取る。
  • 掘り過ぎないように注意する。
  • 設計高(図面)におおじて掘削する。

⑤掘削完了

  • 掘削高(埋設深さ)は、敷地の地盤高、取り付け管等の深さ、既設排水管の深さ等を考慮して掘削するものである。
  • 掘削底面は、掘り過ぎ、こね返しがないようにし、管の勾配に合わせて仕上げる。
  • 地盤が軟弱な場合は、砂利等で置き換え目潰しを施してタコ等で十分つき固め、不同沈下を防ぐ処置をする。特に必要な場合は、排水管の材質に応じてコンクリート等の基礎を施す。
  • 接合部の下部は、泥が付着しないように継ぎ手堀りとする。

⑥桝設置工

ドロップ桝-取付管桝といわれる本管と宅内側の排水設備とを接続する桝である。インバート桝(通称,小口径桝)が用いられる。

(上から)掃除口蓋ミカゲΦ150、掃除口立て管VUΦ150、ドロップ桝(DΦ100-150)

⑦桝設置工

ストレート桝-直線部分等においても管渠の点検や清掃が行える間隔に設ける。配水管の内径の120倍を超えない範囲で桝を設けることとなっている。市町村長の施工基準に従って施工する。

ストレート桝(S-100- Φ150)
管と管との間に設ける。
管径の120倍を越えない位置に設ける。
例 Φ100の場合は12mを超えないこと。

⑧桝設置工

曲点桝-90°曲桝、曲点・屈曲点起点に設ける

90°L桝(L90°100-150)

⑨Uトラップ設置工

屋内に侵入する下水ガスの臭気を防止するトラップは、原則として器具トラップとする。なお、器具トラップの設置が困難な場合は、屋外にトラップを設置する。屋外トラップは器具トラップの代用であるため、できるだけ排水器具に近い位置に設置する。
サイズは主に
Φ100
Φ75
Φ50

サイズは流入の換算数(単位数)によって決まる。

75Uトラップ (UT75)

⑩掃除口取付工

掃除口は掃除器具が無理なく十分効果的に使用できる形と大きさをする。既設管と排水主管との間に設ける。
サイズは主に
Φ100
Φ75
Φ50

75掃除口 (75COA)

⑪配管状況

  • 管の布設は直線状に、また、管の接合は水密性を保持できるように管材に適した方法により行なう。
  • 排水管は、やり方に合わせて受口を上流に向け、管の中心線勾配を正確に保ち、下流から上に向かって敷設する。管底高は桝に設ける落差を考慮する。
  • 受口内面及び差し口外面をきれいに拭い受口内面、差し口外面の順で接着剤をはけで薄く均等に塗布挿入方法原則として呼び径150以下は挿入機又はてこ棒(当木)を用いて施工する。

⑫埋め戻し

  • 管の布設後接合部の硬化をまって良質土で管の両側を均等につき固めながら入念に埋め戻す。
  • 埋め戻しは、原則として管路の区間ごとに行い、管の移動、傾斜のないように注意する。管布設時に用いた仮固定材は順次取り除く。
  • やむを得ず厳寒期に施工する場合は氷雪や凍土が混入しないように注意し、掘削した日のうちに埋め戻すようにする。

⑬路盤工

※電動ピック等を用いて、コクリート下地の路盤を作る。下地は砕石又は細かいバラス等を用いて、丁寧に十分につき固める。

トイレ改造

水洗化前
着工前

トイレ改造

水洗化後
完成

材料等項目

硬質塩化ビニル製桝及び蓋

  • 桝の設置箇所
    排水管の起点、終点、会合点屈曲点、その他維持管理上必要な箇所に設ける。
  • 桝の材質
    近年は、ほとんどプラスチック製が、主流である。
  • 桝の大きさ、形状及び構造
    内径又は内のり15cm以上の円形とし、堅個で丈夫なもの。

  • 堅固で耐久性のある材質とし、汚水桝は密閉ふたとする。

排水管用継手

  • 宅内用排水継手は、埋設部分又は家屋内箇所は基本的にVU継手を使用する。
  • 露出部分等は、DV継手を使用する。

特殊継手

  • 省スペース・省良化のお手伝いをする。
  • 異型エルボ・45°片受けエルボ・S型ソケットを用いて配管の合理化を図る。
  • ベンドキャプを用いて、通気立て管に接続。

支持金物

※露出管・通気管等を固定するのに用いる。錆びないようにステンレスを使用する。
見本-立管バンドΦ50・Φ75・Φ 100
見本-T字足

硬質塩化ビニル管

  • 宅内用塩化ビニル管は埋設部分等薄肉管(VU管)を使用する。
  • 露出部分、振動・荷重等を考慮し、硬質塩化ビニル一般管(VP管)を使用する。
  • 一般的に使用する管は下記の通りである。
    Φ150
    Φ100
    Φ 75
    Φ 50